2018年11月アーカイブ

いくら

去年、番組で使うために
百貨店で筋子を買ってその場でイクラにほぐしてもらって
いくらの醤油漬けを作ったことがあった。
普通にいくらを買うより安いし、漬けたてだから美味しい気もする。
そんな風に思った去年の冬。

今年も新鮭の時期がやってきたころに近所のスーパーで筋子が売っていた。
400gくらいで2000円弱くらい。
おあつらえ向きに醤油漬けの素も一緒に売っていた。

早速買って家でバラすことに。
経験がなく、やり方がわからないのでネットで調べてみると
「焼き網があると簡単にばらせる」「泡立て器で簡単にばらせる」と
家を探すとどっちもない、どうやら捨てられていたらしい。
仕方がないので人肌のお湯につけて手でほぐすことに。
・・・思った以上に簡単にほぐれる。
これ以上、楽にほぐれなくても全然いい。

全然苦労しない割には普通に買ったものとさほど遜色ないものができるのであれば
倍以上のお金を出す必要はないなと思いつつ。
イクラは2晩でなくなってしまった。
残りの量を気にせず食べられるのは幸せ。
幸せは日常に潜んでいる。


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去年ルノアールで

「通常のオフィス以外のさまざまな場所で仕事をする人」
「ノマドワーカー」という言葉をすっかり聞かなくなった昨今。
言葉は死んでも、喫茶店に行くとそういう人たちはたくさんいるわけで。
ックに行ってもいるし、ベローチェにいってもいるし、ロイヤルホストに行ってもいる。
「家にいるとやる気がでないから外でやる」ということを隠した感じ。
たぶん「私、ノマドワーカーなんで」っていうのがカッコよく聞こえないから
名乗らなくなっただけなんだと思う。

そんな今日も家にいてもやる気が起きないから外で仕事をする。
ルノアール。
柔らかい椅子。そこそこ値段のするメニュー。通常メニューと比べると激安のモーニング。
無料サービスのお茶。当たり外れの大きいおしぼり。気軽につなげる高速Wi-Fi。
あと、大抵空席がある(池袋のルノアールは大概混んでるけど)

2006年に書籍化された、せきしろさんの「去年ルノアールで」を読んだ頃はまだ20代前。
ハタチそこそこではじめてのルノアールを体験し
200円台でコーヒーが飲める時代に500円台のコーヒーを頼み
本でみるようなヤバイ人たちも散見される中過ごしたあの頃。

時はながれて所によって差はあるものの、まだまだ色々な人達がやってきている。
何かのシステムの勧誘をしている人がいたり
「あなたにとって美とはなんですか?」と対面している女性に尋ねる人がいたり
不釣り合いな年齢の男女がお金の貸し借りの話をしていたり

そういう人たちも含めてのルノアールなんだなと毎回納得しながら
今日もまたルノアールの輪の中に飲み込まれていく